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矯正治療の目的やメリットと矯正における抜歯

投稿日:2021年3月8日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。

実籾駅から徒歩2分にあるコウノ歯科医院です。

 

本院では矯正治療も行っていますが、

抜歯についての疑問はよく聞かれます。

矯正治療を行うときには必ず抜歯が必要というわけではありませんが

矯正で行う抜歯についてお話しします。

 

その前に矯正の目的からお話ししたほうが抜歯の話も分かりやすいので

矯正の目的からお話をします。

なぜ矯正治療が必要なの?不正咬合による障害と矯正治療の目的

 

歯並びが悪い(不正咬合)といっても様

 

々な種類がありますが

不正咬合では多くの場合

 

・歯磨きがしづらいことにより虫歯や歯周病になりやすい

・歯が出ていることや凸凹にならんでいることにより

 歯のケガにつながりやすかったり、ほほの内側などを噛みやすい

・前歯で噛み切りにくい、奥歯でうまく噛めない

 奥歯が噛み合わせにくいことは飲み込みにくさにもつながり、

 また、食べ物を細かくできないとにも胃や腸にも負担がかかります

・歯の間が空いているなど空気が抜けたり発音しにくい

・見た目が気になる

ということがあります。

患者様の状態に合わせこれらを改善するために行われるのが矯正治療です。

 

なぜ抜歯が必要になるのか?

上記のような不正咬合による問題点を改善するために

歯並びを改善するためにはスペースが必要となる場合があります。

子どもの場合では顎の成長や装置による成長の促進が期待できますが、

大人ではそれらはなく、顎の大きさは決まってしまうので

歯を抜いてそのスペースを確保することがあります。

 

出っ歯を例に考えてみます。

※出っ歯では必ず歯を抜く、ほかの状態では抜かないというわけではなく

わかりやすい例として取り上げています。

また出っ歯といっても様々な症状が混ざっていたり

患者様により状態は様々ですのですべての人に当てはまるわけではありません。

 

 

 

 

 

 

歯を抜かずスペースがないまま歯をならべようとしても

前歯が下がりきらず口元が出ている感じが残ってしまったり

お口が閉じなくなってしまうことも考えられます。

口が空いているのは見た目にもよくないですが健康にもよくありません。

 

上のイラストでは上の前歯を下の前歯が突き上げている状態になってしまっています。

人は噛むとき自分の体重ほどの力で噛み合わせます。

このかみ合わせの状態で何十年も噛みあわせていると

ほかの歯に比べ負担をかかりやすく歯の寿命は短くなってしまいます。

歯だけではなく歯を支える骨にも負担がかかってしまうので

歯がぐらぐらしたり歯周病も進行しやすくなってしまったり影響があります。

 

歯を抜くというと悪いイメージを持つと思いますが

実際に上の歯と下の歯がしっかりかみ合っている場所が増えることになり、

1本1本にかかる歯の負担が減らせることにより歯を守ることにもつながったり

食べ物がよく噛めることでお食事も楽しくなったり消化にも良くなったりと

いいことはたくさんあります。

 

歯を抜かない方法も

スペースを確保するために歯を抜かずに治療する方法もあります。

歯をやすって細くする方法(IPR)で対応することもあります。

 

また1本1本歯を後ろに下げて歯を並べていく方法もあります。

 

当院では患者様のご意向をしっかりと伺い

より良い方法で治療を進めていきます。

相談から治療まで矯正治療専門の歯科医師が

矯正治療を行っています。

ぜひご相談ください。